読書⇆思考の輪廻

何はともあれ。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【読書感想】第三次世界大戦はもう始まっている(仏:エマニュエル・トッド著)

エマニュエル・トッド氏のウクライナ・ロシア情勢の歴史学者からの視点と見解に最近注目している。あくまで諸々の倫理的や道徳的な側面を除いて歴史学者からの広範囲な物の見方ではあるがかなりの部分でロシア寄りの意見が多く、フランス人のトッド氏はおそ…

【読書感想】第三次世界大戦はもう始まっている(仏:エマニュエル・トッド著)

エマニュエル・トッド氏のウクライナ・ロシア情勢の歴史学者からの視点と見解に最近注目している。あくまで諸々の倫理的や道徳的な側面を除いて歴史学者からの広範囲な物の見方ではあるがかなりの部分でロシア寄りの意見が多く、フランス人のトッド氏はおそ…

【要約と感想】走れメロス/太宰治

物語は、メロスという名の若者が、友人のセリヌンティウスを救うために運命に立ち向かう姿を追います。セリヌンティウスは冤罪で告発され、即刻処刑されるという運命に瀕しています。メロスは友情と信念に燃え、自らの身を捧げて友人を救おうと決意します。…

【要約と感想】羅生門/芥川龍之介

「羅生門」は芥川龍之介の代表作であり、日本の文学史においても重要な位置を占めています。物語は、ある一人の下人が羅生門での事件を通じて、人間の本性や欲望、そして善悪の曖昧さについて探求しています。 物語の展開は独特であり、語り手が複数の証言を…

【要約と感想】1984年/ジョージ・オーウェル

「1984年」は、ジョージ・オーウェルによって書かれた近未来のディストピア小説です。物語は、架空の国家「オセアニア」を舞台に展開されます。 「1984年」では、オセアニアが極端な監視社会となり、個人の自由とプライバシーが完全に制限されている様子が描…

【詩作vol.3】「風に吹かれて」

ただ一人風に吹かれて歩く 人々がすれ違い、生きることに疲れても 彼はただただ歩き続ける 心に抱いた孤独や悲しみを 誰にも言えずに抱え込んでいる 虚無感と絶望が、彼を襲いかかる それでも彼は歩き続ける ただ、何かを求めて 生きることの意味を見出すた…

【要約と感想】学問のすすめ/福沢諭吉

「学問のすすめ」は、福沢諭吉が明治初期に著した書籍であり、西洋文化の受容を促すための教育論が述べられています。この本の主旨は、「学問こそが民族の強さであり、日本は西洋文化を学び、その精神を取り入れることで国力を強めるべきである」ということ…

【詩作vol.2 】「新緑の季節に立ち止まって」

新緑の匂い漂う街に 私はふと立ち止まる 心が洗われるような感覚に 胸が震える 枝先に吹く風を感じながら 小鳥のさえずりに耳を澄ませる 何かを探しているような私に 自然が語りかけているようだ 緑に覆われた世界は 生命の息吹を感じさせる 変わることのな…

【詩作vol.1 】「5月のユウウツ」

五月の風に揺れる サラリーマンの背広 やる気もなくただただ 生きる疲れを抱え 桜散る季節に 心もざわめく五月 どこか遠くへ行きたい 逃げ出したいと思う だがそこには現実がある 職場には出勤しなければならぬ 五月病と呼ばれる病にかかり ただただうつろう…

【要約と感想】戦争と平和/トルストイ

レフ・トルストイの小説『戦争と平和』は、19世紀初頭のロシア帝国を描いた歴史的な大河小説であり、長期間にわたるナポレオン戦争の影響を受けたロシアの貴族階級と市民階級の様子が描かれています。トルストイは、この小説を通じて、人間の本性、社会の不…

【要約と感想】マクベス/シェイクスピア

シェイクスピアの『マクベス』は、スコットランド王国を舞台に、主人公マクベスが野心に溺れて王座を手にするが、その後の精神的な苦悩と、自分の犯した罪によって周囲を巻き込んでしまう悲劇を描いた作品である。 物語は、ウィッチたちに出会ったマクベスが…

【要約と感想】ツァラトゥストラはこう語った/ニーチェ

フリードリヒ・ニーチェは、その哲学的著作において、多くの思想を提唱してきました。その中でも、『ツァラトゥストラはこう語った』は、彼の最も有名な作品の一つです。この作品は、ギリシャ神話に登場するゼウス神と同じく、人々に道徳的・精神的な指導を…